私の心情(36)―資産活用アドバイス13-プラットフォーム・ビジネスが提供するサービス

プラットフォーム・ビジネスが提供するサービス

課金からポートフォリオの提供まで多くのサービスを提供

前回に続いてIFAを活用するプラットフォーム・ビジネスを紹介します。FCAの報告書「Investment Platforms Market Study, Interim report, 2018年7月」によると、アドバイザー型プラットフォームが提供している主なサービスを、アドバイザーが利用する度合いや、プラットフォーム業者が提供している度合い毎に分類して、分析しています。それをみていただくと、プラットフォーム・ビジネスとアドバイザーの関係がよりわかりやすいと思います。

主要なサービスやツールでは、アドバイザーの継続的なサービスに対するフィーなどをアドバイザーに代わって徴収する課金システムが多くのプラットフォームで提供され、アドバイザーもそれを利用していることがわかります。取引報告書や顧客情報などを、アドバイザーのブランド名で提供できるサービス(ホワイトレーベル)も使われています。また、最近ではアドバイザーから、リタイアメント・プランニングのツールの提供が求められるようになったともいわれています。

モデル・ポートフォリオの提供も拡大中

モデル・ポートフォリオの提供も拡大していて、消費者並びにアドバイザー自身もより投資意思決定を楽にできるものとして、リスクターゲット型モデル・ポートフォリオが預かり資産を急拡大させているとのことです。具体的には、アドバイザー型プラットフォーム上で は、2011年の預かり資産は5億ポンドだったものだが、2017年には229億ポンドにまで急増しています。

D2C型プラットフォームでもリスクターゲット型モデル・ポートフォリオは同様に2011年の45億ポンドから2017年に141億ポンドへと拡大しています。FCAの消費者調査ではD2C型プラットフォーム利用者の17%が、こうしたポートフォリオを利用していいて、特にそれほど売買が頻繁でなく、資産規模も大きくない若年層が主な利用者とのことです。