私の心情(234)―お金との向き合い方80―40代前半、1-3月の有価証券購入額5倍弱

今回のブログは、データの更新のみです。このところ家計調査のデータに注目して、新NISA導入後の年代別有価証券購入・売却の動向を見ております。5月上旬に3月のデータが発表されたので、改めて1₋3月の動向をまとめてみました。なお、3月14日にリリースした「私の心情226―新NISAで35‐39歳と55‐59歳の買いと売りに注目」も合わせてご一読下さい。

40₋44歳は前年同期比4.76倍の購入額

2024年3月の有価証券購入額の全世代平均は6,108円で、昨年12月から継続して5,000円を上回る水準が続いています。年代別で特に大きな金額となったのは40₋44歳で、20,473円でした。2000年以降のデータで、平均金額が1万円を超えたのは、3回だけで2022年12月の65,584円、2024年2月の10,583円、そして3月です。2か月連続で1万円の水準を超えたのは今回が初めてのこととなります。

ちなみに1₋3月の累計額を5歳刻みの年代でみると、40₋44歳で37,907円、前年同期比4.76倍、次が35‐39歳で33,474円、同1.96倍、そして55‐59歳で22,066円、同4.04倍です。

9年で35‐44歳の購入額は20倍以上に

長期のトレンドでみると、2018年くらいでそのけん引役が高齢層から若年層に変わっています。現在の年代区分に変わった2015年以降のデータでみると、2015年1₋3月の購入額に対して、40₋44歳の1₋3月購入額は20.9倍、35‐39歳は25.3倍になっています。一方で65歳以上は3.1倍にとどまっています。

家計調査の有価証券購入・売却額は勤労世帯のみが対象のため、60代以上のデータに退職者が含まれていませんから全体像を十分に反映していないとみられますが、若年層の購入パターンが大きく変わったことは確かなようです。なお、60代の新NISAに関するデータは「60代6000人の声」調査をもとにした分析を「私の心情(224)―60代の新NISA利用率46%」を参照ください。

売却額は増加してない

一方で売却額は、ほとんど増えていません。従来のNISAのように非課税期間が設定されていると、その年数に関係なく、利益確定を急ぐ心理が働きやすいでのしょう。今回の制度変更で多くの方のマインドセットが変わったのではないかと期待しています。新NISAの最大の効果は、非課税期間の無期限化だと考えています。